うつ病のなにが辛いか【博士課程版】

筆者は、うつ病になってしまった博士課程の学生です。

博士課程でうつ病になってわたしはなにが辛かったのかを書いていきます。もし、周りにうつ病の学生がいたとき、心中を察する参考になればと思います。

1. 頑張れない

うつ病になっても、実験をやらなきゃいけない、研究を進めなきゃいけないという思いはありました。矛盾しているようですが、それなのに、頑張ることができない、やる気がでないのです。このギャップが辛かったです。また、周りの学生は頑張って成長している(と予測できる)のに、自分は成長していない、役立たずだと感じ、自尊心もボロボロになっていきました。

2. 能力が低下する

文章を読んでも頭に入ってこない。会話がうまくできない。メールを書くだけなのに、普段より時間がかかる。こういった日常的に必要な能力も低下していました。当然、仕事によっては他人にも迷惑がかかるという罪悪感もありますし、以前ならできたのにというもどかしさもありました。

3. 眠れない・眠りが浅い

この記事を書いている時期でも、筆者は睡眠薬を飲んで寝ています。寝付きが悪かったり、眠りが浅く夜中に目を覚ましたりするからです。こうなると、朝目が覚めても疲れが残ります。そんな疲れの残ったフラフラの状態のまま、研究室に行かないといけないということが辛かったです。

4. 朝が起きられない

研究室にはコアタイムがありまして、社会人じゃないにしても、ある時間には研究室にいることが求められます。そのためには、朝起きないといけないわけですが、この朝が憂鬱でした。特に理由のない不安に襲われたり、特に理由があるわけでもなく大学に行きたくないと思いベッドに籠もりました。しかし、昼や夕方になると正常になっていき、なんで朝、大学に行かなかったのかという罪悪感に苛まれることが辛かったです。

症状は人によって違うと思いますので、これが全てというわけではありません。もし、あなたがうつ病で苦しんでいる学生だとしたら、あなただけが苦しんでいるわけではありません。わたしも苦しんでいます。一緒に乗り越えていきましょう。